✅ 目次
1. 業績概要
マルシェ株式会社(証券コード:7524)は、2025年3月期において売上高45.8億円(前年比▲2.0%)、営業利益4,464万円(同▲51.5%)、経常利益3,273万円(同▲65.9%)と、大幅な減益となりました。
当期純利益は3,495万円で、前年とほぼ同水準を維持。コスト高騰の影響を受けたものの、売上構成は料飲部門の回復で一定の堅調さを示しました。
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2. 業績を語るカフェトーク☕




3. セグメント別売上詳細📊
2025年3月期のマルシェ株式会社の売上構成は以下の通り、多様なセグメントに分かれています:
セグメント | 売上高(百万円) | 前年比 |
---|---|---|
料飲部門 | 3,036 | +2.3% |
FC部門 | 342 | ▲6.0% |
商品部門 | 1,096 | ▲11.7% |
その他部門 | 106 | +3.9% |
主力の料飲部門は「八剣伝」や「焼そばセンター」などが健闘し、堅調な売上増加を記録しました。
一方で、FC部門と商品部門(食材・酒類販売)は減少し、企業全体としては若干の売上減に。
とはいえ、新しい業態や顧客層へのアプローチが好調な兆しを見せており、今後の再成長に向けた基盤が整ってきています。
4. 将来性を語るリアルトーク🔮




5. マルシェの強みとは?🌟
マルシェ株式会社には、外食チェーンの中でも際立った「3つの強み」があります。
① 地域密着型の業態戦略
「ハッケン酒場」など、郊外型・2等立地をターゲットとした業態変更により、競争が緩やかな地域での売上確保に成功。改装後は売上120%以上の成果を記録しています。
② Z世代を取り込む新業態
「やきとり ええねん」など、若年層に刺さるブランド展開が進行中。リーズナブルな価格とインパクトある演出で、SNS時代にマッチした店舗運営を実施しています。
③ 人材戦略の多様化
外国人材の登用や女性幹部の積極採用により、多様性と活気ある企業文化が醸成。人材不足リスクの緩和と、持続可能な成長の基盤を築いています。
これらの強みを活かし、2026年3月期には売上13.5%増、純利益23%増を予想。中長期的な成長ストーリーに注目です!
6. 懸念点とリスク要因⚠️
マルシェ株式会社が直面している主なデメリット・リスクは以下の通りです:
① 営業利益の大幅減
2025年3月期は営業利益が前年比▲51.5%と大きく減少。コスト上昇(光熱費・原材料)が大きな打撃となっており、外食業界の厳しさが如実に表れています。
② 財務面の不安定さ
自己資本比率は12.0%とやや低水準。借入金依存度も高く、財務の健全性には引き続き注視が必要です。
③ 人件費・人手不足の影響
外食業界全体での人材確保が困難な中、採用・教育コストの増大や労務トラブルへの対応リスクも抱えています。
④ FC加盟店数の減少傾向
2025年3月期のFC加盟店は17店舗減少。加盟店の撤退が収益基盤に悪影響を及ぼす可能性があります。
上記のリスクを乗り越えられるかどうかが、今後の成長と投資妙味に大きく影響します。
7. 財務状況をチェック💰
マルシェ株式会社の2025年3月期末時点での財務状況は以下の通りです。
項目 | 金額(百万円) | 前年比 |
---|---|---|
総資産 | 3,426 | ▲401 |
純資産 | 410 | +15 |
自己資本比率 | 12.0% | +1.7pt |
1株あたり純資産 | 12.07円 | +1.03円 |
自己資本比率の回復や純資産の増加はポジティブな要素です。ただし、まだ安定とは言えず、借入依存度の高さには要注意。
1株あたり純資産も前年より増加し、株主価値の改善が見られる点は好印象です。
9. 配当と株主還元の現状💹
マルシェ株式会社の2025年3月期における普通株式の配当金は「0円」で、2024年期と同様に無配となりました。
また、2026年3月期についても現時点での配当予想は未定とされています。
🔸 特殊株(A種種類株式)の配当
マルシェは普通株式とは別に、非上場の「A種種類株式」を290株発行しており、こちらには年80,000円/株の配当を継続的に実施しています。
🔸 株主還元のスタンス
現状では利益剰余金の蓄積を優先しており、普通株主への還元よりも財務健全性の回復を重視している姿勢が見受けられます。
中長期的には利益成長に伴い配当復活も視野に入りそうですが、現段階ではインカム目的の投資には向きません。
10. 今後の戦略と注目ポイント🚀
マルシェ株式会社は、2026年3月期に向けて以下のような戦略方針を掲げています:
① 業態変更の推進
「ハッケン酒場」を中心に最大10店舗の業態変更を予定。「地元を元気に!」をスローガンに、地域密着・高回転型の業態で売上改善を目指します。
② 新規出店加速
Z世代をターゲットに「やきとり ええねん」などのブランドを中心に、10店舗(直営5・FC5)を新規出店する計画。
③ 店舗活性化キャンペーン
「1割アップ」を合言葉に、おすすめ接客や商品訴求で単価と満足度の向上を図る方針。
④ FC加盟店との成功共有
直営店での成功例をFCに横展開。岡山県の「八剣伝玉島店」の業態変更が好調で、今後のモデルケースとなりそうです。
中期目標(2028年3月期)では:
- 売上高:65億円
- 営業利益率:4%以上
- 当期純利益率:3%以上
- 自己資本比率:25%以上
このように、戦略・実行・数値目標が明確な点は評価材料であり、今後の動向から目が離せません。
※キャンペーン内容は予告なく変更される場合があります。
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